第十六回 男性の恋愛感情が冷める3つの理由
2017年9月7日
恋愛の賞味期限はおよそ5年。
以前このコラムでも触れました。
恋愛初期には脳内ホルモン「PEA(フェニエルエチルアミン)」が生じます。これは脳内麻薬と言われる「エンドルフィン」や快楽を感じると分泌される「ドーパミン」を生み出すと言われている『恋愛ホルモン』ですが、PEAはおよそ3,4年で分泌されなくなるという事が解っています。つまり、恋愛5年説はこの恋愛ホルモンの分泌が低下する為にエンドルフィンによる多幸感やドーパミンによるドキドキ感が減少するからなのです。
なんて説明を聞いても、恋愛初期は“この恋は永遠に続くもの”と誰もが思ってしまいますよね。
けれど、残念ながら人の心は移ろいやすいもの。熱くなることもあれば冷えてしまうことも。。。
いったい男性はどんな理由で恋愛感情が冷めてしまうのでしょうか。
『冷めた恋愛は終わってはいない恋愛』。だから、もう一度温め直すことはできます。
けれど、冷めた恋愛を『放置』しておくと、
その恋愛は緩やかに終わりに向かうことになります。
そこで、男性が冷めてしまう理由は大きく3つあります。
1.優先順位の変化
2.女を感じなくなった
3.他の女性への目移り
恋愛の始まりの頃、最優先事項はその恋愛。
どんなに遅くなっても、どんなに忙しくても”会いたい“の一言で予定を調整して時間を作ってくれた彼。それは彼にとってあなたとの恋愛が何よりも優先される事だったから。
けれど、男性は女性に比べて社会的な生き物です。
恋愛が落ち着いてきたら仕事や友人との付き合いや、趣味や勉強を優先させるのはむしろ自然な事。これはある意味あなたとの恋愛が彼にとって確固たるものになったという証拠でもあるのです。だから慌てずに彼の意思を尊重してあげることが大切。
ここで”なんで時間を作ってくれないの“と相手に詰め寄ったり、”もっと会いたい“と追いかけたり、こまめに連絡をしてやたら尽くすようなことをするのは我慢しましょう。
そうするととたんに”面倒くさい女“と思われてしまいます。
それよりも、マンネリや当たり前になっていることを見直しながら、あなたも恋愛に夢中になるばかりで疎遠になっていた女子友との付合いや、仕事、やるべきことだけどおろそかにしていた事に時間を費やすいい機会と捉えて、慌てず彼を自由にさせ自分の時間を作る様にしてみましょう。
男性の恋愛へのプライオリティは女性より低いもの。
だから彼の恋愛に対する優先順位が下がったとしても、それを尊重して笑顔で自由にさせてくれるあなたは、彼にとって“ずっと一緒にいられる相手”になることでしょう。
男性が女性に惹かれる要素、それは“女”と“母性”です。
女性の艶やかな肌や髪、くびれたウェストや豊かなバスト、柔らかそうなヒップなど男性は女性の見た目から自分と違う“女”という存在を感じ、惹かれていきます。
そして恋愛が深まるにつれ、男性が愛おしいと感じるのは彼女の優しさや包容力、温かさや強さなどの母性です。
けれど、恋愛は 「女 > 母性」 であることを忘れないようにしましょう。
男は母から生まれ、女と恋をします。
初めはデートに備えて新しい服を買い、メイクもヘアスタイルも入念にケアをしていたのに、いつの間にかデートの服が前回と同じでも気にしなくなったり、お肌のお手入れやメイクの手抜きをするようになっていませんか?
出会った頃より体重が著しく増えて体型が変ったりしていませんか?
以前知り合いの男性からこんな愚痴を聞かされました。
「同棲している彼女が自分の目の前で腋の毛の手入れをするようになって、しまいには右利きで上手く抜けないから右の腋の下の毛を抜いて欲しいと頼んできたんだよ。」
私も知っているその彼女はとても“いい女”系の綺麗な人でした。その彼女がそんなことを頼むなんてと驚きましたが、結局その彼は別に好きな人が出来てしまい同棲していたその彼女とは別れたそうです。
恥じらいや緊張感を忘れずに彼が思わず触れたくなるような女でいる努力は忘れないように。
彼との時間はあなたの“女“のプレゼンテーションの時間。
女友達や仕事では出せない“女”としての力を思い切り彼にプレゼンしましょう。
“女と畳は新しい方がいい“
今こんなことを言う男性がいたら即セクハラで訴えたくなりますが、昔のことわざには男性の本音が現れています。
何故ならば男性はそもそも狩猟本能が強い生き物。
獲った獲物より獲られていない獲物を追いかけたくなる本能が備わっているのです。
新しい女性は彼にとって目の前に現れた新しい獲物の様に魅力的に映るはずです。
けれど新しい女性にあなたという存在がすぐに負けることはありません。何といっても二人で重ねてきた時間は二人の恋愛の歴史であり、二人で作り上げた信頼関係や愛情関係は一朝一夕で新規の存在に脅かされるものではありません。
でも、これを放置すると大切な彼を奪われてしまう可能性は否めないので、なるべく早めに対処する必要があります。
ライバルの出現は彼がソワソワ、ウキウキしだしますのでよく観察しているとすぐに解ります。
特に転職したわけでもなく、新しい環境になったわけでもないのに新しい話題や価値観を会話に入れてくるようになったら要注意です。
「最近インスタ女子の間でナイトプールって流行っているらしいよ」
「青山に新しいカフェのスィーツがおいしいみたいだよ」
なんて女子しかわからないトピックスの話題を会話に入れてくるのであれば情報源はどこかを探ってみる必要があるかもしれません。また、こまめにスマホをチェックしたりLINEやメッセージアプリを気にするようなそぶりも気を付けておきましょう。
彼が他の女性に興味を抱いていると感じたら彼に会った時に直接「誰か他に気になる人いるの?」とズバリと聞いてみましょう。
ダイエットも多少の脂肪ならすぐに戻すことが出来ます。でも、10Kg以上増えてしまったらなかなか元の体重に落とすのは困難です。
彼の心がふわふわとした時の対する対応も同じ。
早ければ、まだ彼の心は他の女性よりあなたにある筈です。だからズバリと聞くことで、彼が他の女性に向かっている気持ちを力づくでこちらに向けることが出来ますが、遅くなると彼の心は新しい女性に奪われてしまう可能性が高くなり、こうなると取り戻すことが困難になります。
男性に限らず、恋愛感情は冷めるものです。
けれど、男と女でいる限り恋愛感情を冷めさせない努力をしつづけた方がお互いをかけがえのない存在としていつまでも大切にできる関係となります。
時間は辛さや悲しみを忘却で癒してくれますが、大切なことも忘れさせてしまいます。
大切なことを忘れずにして、大切な存在を失わないようにしていきたいものですね。
著者紹介:西澤 史子
- 1968年生まれ横浜市出身。株式会社ループ 代表取締役社長。
短大卒業後は、在学中に所属していたモデル事務所所属のモデル・MC,TVレポーターを経て某大手電器メーカーの法人営業を中心に13年間勤続後、年間四十万人以上を動員する業界最大手のカップリングパーティーイベント企画会社で、広報及び法人営業統括部長兼専属婚活アドバイザーとしてテレビ番組レギュラーを務め、年間100本以上の婚活企画をプロデュースし、地方自治体への婚活事業コンサルテーションも担当する。
2012年株式会社ループ設立。
コミュニケーションコンサルタントとして、活動領域をダイバーシティ、女性活用と育成、コミュニケーション教育へも広げ、全国で研修・講演を行っている。