第五回 嘘を見破る・本音を探る
2016年3月2日
男性のウソは、女性よりもばれやすい
それが一般的な通説です。
けれども実は、本音が顔に出やすいのはむしろ女性の方。女性はもともと理性や論理よりも感情によって行動を決める傾向が強く、良い悪いではなく好き嫌いで判断をしがちなところがあります。
男性は逆に理性や論理を信じすぎる傾向により正論や数値的根拠を並べられることで、すんなりとウソでも信じてしまう危うさがありますが、
女性はどんな正論も数値的根拠も受け容れたくないというような感情のスイッチが入ると正論を説いても、感情的なブロックがかかり、説得は難しくなります。
よく女性は「生理的に嫌」と表現しますが、この「生理的」という言葉は「理由はわからないけどとにかく感覚的に」と同義語で、これが男性にとって女性のわかりにくさや扱いにくさに映っていることは間違いありません。
情を表すと書く「表情」に感情は現れますが、
特に、
瞳には確実にその人の本音が現れます。
その人の本音や嘘を見極めたいここぞという時には瞳の動きを追ってみましょう。
過去の出来事を視覚的に思い出す場合、目は左上を、
まだ経験していないことを想像するときは右上を向くと言われています。
メンタリストや熟練の刑事はそんな瞳の小さな動きを確認しながらコミュニケーションをとることで相手の嘘を見破り、本音を掴んでいます。
もし相手に自分の本音を悟られたくないのであれば、
「相手の視線を自分の表情へ向けない」工夫をしてみてください。
例えば、
身振り、手振りなどのハンドジェスチャーを取り入れて相手の視線を手や身振りに誘導してみたり、
また、資料や画面を見せたり、描画をして説明するのも目線を自分の表情からずらすには大変効果的な手法です。
逆に相手の本音を探りたい、嘘を見破りたい時は、
目線を交わしている時、すかさず切り込んだ質問をぶつけてみましょう。
最近彼の様子がおかしい、浮気をしているのでは?と疑いがある時に、
カフェでお茶をしながら「ここのコーヒー美味しいよね。」と笑顔で彼の顔を見ながら何ていうことのない話題の中から同意回答を想定した質問を求め、
彼がその質問に対し、「うん」や「そうだね」と目線を交わして返答をしたタイミングで、すかさず
「ねえ、浮気してる?」
と不意を突いて質問してみましょう。
その時、
彼が一瞬でも目線が左上を向くようであれば、思い当たる節がありかもしれません。
「嘘やごまかしをする為の準備時間」が長ければ長い程、用意周到な準備ができてしまいます。
会話も同じです。
「最近忙しいの?」や「中々会えないから寂しい」というような話題は、
“振り”トークとして、彼の気持ちが冷めつつあったり、浮気をしているような場合、
「突っ込まれそうだ」と予感させてしまいます。
すると彼は、あなたの「浮気してる?」や「私のこと好き?」みたいな質問に対し心の準備を整えてしまいます。
そして、この準備が整うと、交渉上手で恋愛上手な彼はしっかり嘘が瞳に出ないような対応をしますので本音が解りにくくなります。
本音を探る質問は、
相手がリラックスしてノーガードの状態に一発、がつんと打ち込む。
そしてその時、相手の目線は左と右、どちらに動くのか観察してみて下さい。
著者紹介:西澤 史子
- 1968年生まれ横浜市出身。株式会社ループ 代表取締役社長。
短大卒業後は、在学中に所属していたモデル事務所所属のモデル・MC,TVレポーターを経て某大手電器メーカーの法人営業を中心に13年間勤続後、年間四十万人以上を動員する業界最大手のカップリングパーティーイベント企画会社で、広報及び法人営業統括部長兼専属婚活アドバイザーとしてテレビ番組レギュラーを務め、年間100本以上の婚活企画をプロデュースし、地方自治体への婚活事業コンサルテーションも担当する。
2012年株式会社ループ設立。
コミュニケーションコンサルタントとして、活動領域をダイバーシティ、女性活用と育成、コミュニケーション教育へも広げ、全国で研修・講演を行っている。